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家で看取るという選択肢

さかいアスリート鍼灸院です。

我が家の86歳の父親、認知と共に多臓器の低下も著しく、周囲から見れば限界の状態。
しかし元々一切の非を認めない性格ゆえに、頑として苦しいと言わず入院は拒否、最期まで自宅にいる事を望む。

しかし1番の問題は「無類の孤立主義」なので、母親以外が家にいる事を許さない。
故に、母親の限界がきたらおしまいの状態が1年続く。

その間にアルコールの量も増えてしまい、病院からようやく限界のサインが出る。
キレる本人を家族全員で抑え、ようやく入院させる事に成功。

あとは1ヶ月かけてアルコールを抜き、体調を整えてから施設へという流れで考えていた訳ですが。
まさかの問題行動と治療拒否という事件を起こし…精神病棟への転院を言い渡される。

ただその病院がHPも無く、情報が全く無い状態。
病院側も連携している病院では無く、とりあえずベッドが空いているから抑えたに過ぎないとの回答。。。

問題児を面倒みてくれている病院に感謝しつつも、連携も情報も無い病院では「トンネルからトンネルに送られる」様な状況。
そこで率直に余命を聞き、それなら自宅に引き取って最期まで看取るという選択になる。

翌日家族全員集合し、ケアマネさんと打ち合わせ。
要介護度は5になると言うことで、全てやろうと。

24時間家政婦さんを入れ、全ての体勢を整える事になる。
そしてもうここから変更は効かないので、家族全員が腹を括る事を確認する。

絶対に家に戻す事は念頭に無かった訳ですが、1ヶ月自宅に父親がいなかった事で「リフレッシュ休暇」で気持ちを切り替えた母親と(笑)
執念で自宅に戻る事に成功した父親と。

こう言う選択もあるのだと。
なかなかなレアケースだと思いますので、情報としてお送りしました♪
僕としても「記憶に残る過去になる」と思います。