· 

ヒアルロン酸について

さて、治療院で仕事していると「ヒアルロン酸って!?」
という質問を良く頂きます。

良く耳にするのは「膝に水が溜まった時」や「美容目的」
などではないでしょうか!?

そもそもヒアルロン酸は関節や眼球、皮膚など。
身体のあちこちに元々存在しております。

「粘性と保水率の高い」高分子の物質でして。
粘性が高い事で、細胞同士をつなげる役割を果たしたり、
保水率が高い事で、保湿力を保つ働きなどがあります♪

体中に存在する物質ではありますが、年齢の影響も
当然あり、40代後半から大きく減少する様です。

皮膚に含まれるヒアルロン酸が減少すれば、
当然保湿力が大きく下がりますので、張りと潤いに
ダメージがあるという事になります。

以前はコラーゲンが美容に良く使用されましたが・・・
コラーゲンはたんぱく質ですので、アレルギーなど反応を
調べてから使う必要がありました。

それに対してヒアルロン酸は元々体内に存在する物ですので、
基本的に「純度が高ければ副作用は起こらない」様です。

膝に良く聞くヒアルロン酸ですが、
実際に「薬」だと思っていらっしゃる方も多いです。

関節は「骨と骨の合体する場所」ですが、
その間を「関節液」という液体でクッションにしております。

ヒアルロン酸は1グラムで6リットルもの水分を含ませる
事が出来ると言われております。

つまり・・・
ヒアルロン酸が関節で「水分をゼリー状に固める」事で、
「潤滑」や「クッション」の働きをしていると言えます。

その為、膝の関節内にヒアルロン酸を注入する事で
水分を保持させて「クッション性や潤滑剤」として働かせ、
関節の負担を減らそうという事になります。

ただ元々体内で作られる物でもありますので、外から
注入した物を「長期的に体内に保持出来るか」は疑問です。

そういった部分から考えますと、最近良くある
「飲むヒアルロン酸」はほぼ効果が無いと言えそうです。
(あっという間に消化されてしまいますので)

ヒアルロン酸を補修する薬だとイメージして、
「注入すればすぐ良くなる」とお考えの方も多いのですが。

あくまでも保護する為の「アイテムの1つ」だという
理解は必要かなと思います。

一つの参考にしてみて下さいね♪